おすすめ教材:関正生の英語長文POLARISシリーズ

こんにちは、管理人のtwelfです。

 

いきなりですが、皆さん、こう感じたことはありませんか?

「新しい年度の方が過去問が難しい!」

「過去問よりも本番の方が圧倒的に難しかった!」

などなど。

ゆとり教育の終焉に伴う生徒のレベルの向上、「一般入試の特殊化」に伴う問題レベルの引き上げ、本番の緊張感の中での錯覚、もちろんこれだけではなく様々な理由が挙げられるでしょう。

しかし、各大学の入試問題を解き続ける身になった私ですが、毎年毎年こう思うのです。

「やっぱり、過去問よりも今年の文章の方が読みづらいな」

と。

関正生の英語長文POLARIS

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その理由は単純かつ意外と盲点。

「古い問題文の話題はだんだん世間の常識になっていく分、難易度が低く感じる」

これに尽きます。

新しい話題をいかにキャッチするか。

英字雑誌を読む?―—読めるほどの英語力なら苦も無く受かっています。

ニュースを見る?——その時間で勉強した方がマシです。テレビの前にいると受験生として世間体も悪いし。

現代文の評論読解を鍛える?——無駄にはなりませんが、現代文の頻出テーマって、英語長文のそれとはあまりかぶっていないんですよね...。

本番でも息切れしない話題キャッチ力を鍛えるための教材。それが今回紹介する「英語長文ポラリス」です。

おススメ度:★★★★☆

問題数  :★★☆☆☆

問題文  :★★★★☆

解説量  :★★★★☆

 

◇教材の特徴

・闇雲に読む50題より、この本の12題

・精読力とわしづかみ力、両面からのアプローチ

ペナペナした手触りのカラフルな表紙に、帯にはアニメタッチの絵。英語だけでなく、他科目も一流講師陣が執筆を手掛けるPOLARISシリーズは、書店の受験教材棚を現在進行形で侵略しています。

詳しく、わかりやすく、何かしらのテーマを一本持っている(英語長文なら要約コーナーによる文章のわしづかみ、古文なら詳細な品詞分解、英文法は各分野まとめノート)…。

本教材は、生徒に渡した感じ、他教材と比べて圧倒的にウケが良いです。

そのうち受験教材の大定番として成長していくと思います。それくらいに完成度が高い。

それでは詳しく中身を見ていきましょう。

英語長文教材としては標準~やや少なめの問題数12。英語長文は標準の1、応用の2、発展の3の3段階あります。GMARCHで英語を得点源にしたいなら3まで、それ以外なら2まで手を出せばよいでしょう。

今手元にあるのは1なので、それをモデルに中身について説明しますね。

基本的には過去問を収録していくスタイル。大学名を挙げると、東洋英和、日本女子大、大妻女子、大阪教育大、新潟大、共立女子大、電気通信大、鹿児島大...。私立だけでなく国公立大学のものも収録されていますね。私立対策教材ではなく、「中堅私立大、センターレベルを目指す君へ」なので、さもありなん。

問題は別冊付属で、本冊が解答解説のスタイル。この教材がおかしいのはその解説の量。

解答ページを見てみましょう。「この英文を読む意義」なんていきなり大上段に攻めてきているのが格好いいですね。

最近の入試に頻出のテーマを厳選し、細かな解説を加えることで、闇雲に解く50題よりも力の付く12題を提供しようというのが編集の方針。頻出テーマを述べるだけでなく、自由英作文とのつながりもにおわせたりするのは志の高さを感じます。

次に来るのは各設問の解説。不正解選択肢の解説?そんなのPOLARISシリーズにとってはデフォルトです。

次は構文解説のコーナー。一文一文品詞分解して和訳を示しています。重要語句もその都度フォロー。そのあとは音読用の英文再掲。その後、文章展開を意識させるための全文和訳。1題の英文に対し、こんな感じで解説は12pほど。

話題の選定も的を射ています。情報化社会、教育、想像力、生物、男女、宇宙、移民問題、健康・医療、社会問題、コミュニケーション...、まるで小論文のネタ帳みたいな構成ですね。

レベル1にもかかわらず長さはいきなり700~1000words。厳選された話題の論旨展開をしっかりと息切れすることなく追いきることで、「その場のカン」や「問題文との相性」に左右されない読解力を身に着ける。それが本教材の狙いです。

褒めすぎて自分でも気持ちが悪くなってきたので少しアラ探ししておきます。この教材の最大の欠点は別冊の綴じ方が貧弱極まりないこと。A4を二つ折りしてホチキスで1針真ん中を留めただけって誰がゴーサイン出したんですかね。

強めのノリで本冊にくっついているのでこの別冊を無傷のまま本冊から引っぺがすのは至難の業です。私による再三の注意にもかかわらず、生徒の8割は渡したそばから別冊を破きます。悲しい。

後はでかでかと帯に載っているアニメタッチの絵ですかね。これを嫌って帯をゴミ箱に即ダンクする生徒も多いです。今の世代はアニメ文化に抵抗がないはずでは...。「面白いほど」シリーズを手に取るのをためらっていた昔を思い出さなくもないです。

 

◇導入の時期について

レベル別英語長文なら1~4。全レベル英語長文なら1~3。他の有名教材で言うと長文300とかそのあたりをこなしたころが丁度良い時期です。というのもこの教材1文1文が長いので。それに押し負けてしまうとせっかくの豊富な解説が無意味です。

 

◇最後に

ネイティブが全員死んでいる古文と違い、英文と現代文は鮮度が命。とは言ってもあまりに新しすぎるポッと出の教材は心配ですよね。POLARIS英語長文はその点バランスの良い教材です。強くお勧めします。

 

本日の教材紹介は以上です。勉強頑張ってくださいね。