おすすめ教材:生きる現代文キーワード

こんにちは、管理人のtwelfです。本日のテーマは雲をつかむような現代文教材。

「何から勉強すればよいのか分からない」「センスはある方だと思うが点数が安定しない」「過去問を解くとどうしても時間が足りない」...そんな生徒さんにおすすめの教材です。

生きる現代文キーワード

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おススメ度:★★★★☆

問題数  :★★★★☆

問題文  :★★☆☆☆

解説量  :★★★☆☆

駿台文庫からの現代文教材。この手の類似教材を学校で渡されているかもしれませんね。裏を返せば自学メインに頑張っている生徒さんの場合、盲点になりやすい分野なわけ。

姉妹本として「生きる漢字・語彙力」という教材もあります。こちらの方がより知識ー得点の距離が近い教材です。

著者は霜栄さん。駿台の有名講師ですね。私が駿台にいたころは使いもしない教材を大量に年度頭に渡された記憶があるのですが、そこに現代文のキーワード集は含まれてなかったように記憶しています。今はどうなんでしょうか?

最近はキーワード集の有用性が人口に膾炙して久しい気がします。(難しい言葉を使ってみました)

それではいよいよ気になる中身をのぞいていきましょう。

◇教材の特徴

・現代文の点数を「計算可能」に

・さよなら「何言っているのこの人」

本冊は序章~第3章の3部構成。序章は、思想・社会・メディア・芸術…、などの切り口から現代を説明した読み物。「あるある」の話題にキャッチアップするのに有効かもしれません。時間のある時に読んでみるとよいと思います。あくまで時間のある時に。

1章は共通テスト形式に近い語義問題が計575問。

1章は共通テスト形式に近い語義問題が計575問。本文中の「辟易した」の部分に傍線部が引っ張ってあり、「その意味を次の選択肢から選べ」的な問題、ありますよね?それがひたすらズラーっと並んでいます。

2章は現代文キーワード集。読み物と穴埋め問題の形式(見開き1p完結×67テーマ)。読み物には、「要約しなさい」と問題がついています。穴埋め問題は語義から勉強した単語を思い出して当てはめていく形式。ページ数で言えば130ページほど。

3章は語義問題。類義語、多義語の勉強を行っていく形です。これに関しては正直、日本語力を長期的なスパン、それも受験に関係がないくらいのスパンで高めていきたい人向けですかね~。これに関しても時間がある人向け。この教材の強みは1章と2章に凝縮されています。

◇おススメポイント

とにかく、1章と2章の周回により現代文の地力を確実に向上させることができること、これに尽きます。

「解答のテク」「本番の問題形式」「実力診断」「裏技」「消去法のコツ」...この手の文言に飽き飽きして限界を感じている生徒さん向け。というか、そこで限界を感じる生徒が多いのではやめに手を付けることをお勧めします。

まず強力なのは1章。週に40語ペースで勉強していけば4か月で一周できる語彙問題。しっかりと身に着ければ、GMARCH合格ライン以上の語彙レベルといえるでしょう。

続いて2章。週に4テーマペースでこちらも4か月。「市民社会」「ポストモダン」「っマスメディア」「贈与と返礼」「リアリズム」などなど、問題文中に出てきたら俺までため息をつくような語句も、この教材の周回が終わることには論旨把握のための大きな助けになっていることでしょう。「あ~あ~、この話ね」と...。

現代文に壁を感じ、何としても破りたい生徒さんにぜひぜひ紹介したい教材です。

欠点を上げておくのも半ば恒例になりそうな予感。ここで言っておきます。正直要約力の要請や小論文対策を目的にこの教材を手に取るのは微妙です。

2章は半ージ分くらいの文章(現代文キーワードがちりばめられています)を要約せよという指定がついているのですが、正直やらないよりはましだろう、という思いで追加したようにしか思えません。

だってどの文章も話題→具体・説明のようなながれになっておらず、話題→話題→...の形式なんですもの。もとは現代文のキーワードをハイスピードで説明するためのキメラ文章なのだからさもありなんです。

◇導入の時期について

できるだけ早く!以上!

1章の語彙問題に関しては、共通利用が決まった際、過去問で類似形式の問題を見た際に仕上げとして勉強する...というのも想定できなくはないですが、そのような現代文勉強法は 付け焼刃の域を出るものではないでしょう。2章中心に計画的にこなしていくのを進めます。先ほども申し上げました通り、4か月で1周ペースで課すと受験年度から始めたとして本番までに3周できますね。

年度初めに読解公式を覚えるのと並行してこなしていくことをお勧めします。

◇最後に

現代文のキーワード学習。後回しにしてしまっている生徒も多いと思います。「読書量をこなしていけば自然に身につく」と...思い出してみて下さい。これまで英語の文法にしろ数IIIの微積分の公式にしろ、「自然に知識が身についた」科目なんてありましたか?文法4択問題をひたすらノックとか、地道な計算練習とか、やってきましたよね?

現代文ではこれがそれらの基礎練習に当たります。現代文が合格点に届いてない生徒は異国も早く手に取ってください。